日立システムズ、在宅勤務などを支援するクライアントPCサービスを提供

NO BUDGET

2018-12-20 10:38

 日立システムズは、クライアントPCサービス「データレスPC Flex Work Placeテレワークスタ−トパック」の提供を開始した。一般的なシンクライアントサービスに比べ初期導入費用を抑えながら、物理PCの快適な操作性、シンクライアントと同等のセキュリティを兼ね備えたクライアントPC環境を実現するとしている。同社のキッティングサービスやヘルプデスクサービス、モバイルデータ通信サービスなどをベースに、横河レンタ・リースのデータレスPCソリューション「Flex Work Place」と、日立ソリューションズのセキュリティソリューション「秘文」を組み合わせている。

 同サービスでは、PCに専用ソフトウェアをインストールし、データ保存機能を制御することで、端末上にはデータを残さない状態(データレス)にする。必要なデータは、作業時にだけサーバから読み込まれてPCのメモリ上に格納、作業が終了すると再度サーバに書き込まれ、サーバ側に保存される。

 この方法によって、端末に格納されたデータへの追加・変更などの処理はPC上で制御され、データの読み込みと書き込みのみをサーバと行うことから、サーバの負荷は抑えられる。また、端末の電源を切るとメモリに格納されていたデータが自動され、端末の盗難、紛失、破損に遭っても情報漏えいを防ぐことができる。

 さらに「秘文」の機能を活用し、社内LANや会社から貸与したモバイルデータ通信など、あらかじめ許可されたアクセスポイントのみに接続できるよう端末を制御することができる。これにより、なりすましのアクセスポイントへの接続を防止し、データの盗聴(情報を盗み見る行為)を防ぐ。また、会社が許可していないネットワークの利用を禁止することで機密情報の漏えいを防ぎ、在宅勤務者などに対してもより安全なテレワーク環境を提供できる。

セキュリティリスクの解決イメージ
セキュリティリスクの解決イメージ

 なお、同サービスでは、ニーズに応じて端末のキッティングサービスや、エンドユーザーからの操作方法の問い合わせに対応するヘルプデスクサービス、サーバーとの通信に必要なモバイル通信機器なども提供が可能。利用価格は、ライセンス費用が1万5000円(1端末当たり。最低購入10ライセンス)、年額サポート費用が2520円(同)となる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]