Autodeskは米国時間12月20日、BuildingConnectedを2億7500万ドル(約300億円)で買収する契約を締結したと発表した。この買収により、建設テクノロジ関連製品の強化を図る。
BuildingConnectedは、建設関連の下請け業者の資格要件データに基づき、建設プロジェクトにおけるリスク緩和のためのアドバイスを提示する入札管理プラットフォームを開発している。同プラットフォームは、受託業者が下請け業者を選定する際に、効率的に審査するとともに、より確かな判断を下せるよう支援することを目的としている。
またAutodeskは、BuildingConnectedのネットワークが、建設分野の物品やサービスに関するデジタルマーケットプレイスを創出する機会をもたらすとしている。BuildingConnectedは、建設分野における70万人以上のプロフェッショナルのネットワークを擁する。
この買収は、およそ10兆ドル(約1100兆円)超の市場機会があるとされる建設業界に対するAutodeskの取り組みの一環だ。11月には、建設ソフトウェアを手がけるPlanGridを8億7500万ドル(約989億円)で買収する計画を発表した。Autodeskは、PlanGridのソフトウェアと「Autodesk Revit」ソフトウェアおよび「Autodesk BIM 360」建設管理プラットフォームの間のワークフローを統合するとしていた。さらに、PlanGridが擁するサードパーティーエコシステムは、Autodeskのそれを補完すると述べていた。
Autodeskの最高経営責任者(CEO)Andrew Anagnost氏によると、同社の目標は設計と建築、運用などの建設プロセスを結びつけることにあるという。
Anagnost氏は「われわれは建設分野におけるワークフローのデジタル化と自動化に投資している」と述べ、「BuildingConnectedと、『Autodesk BIM 360』や『Revit』『AutoCAD』のほか、買収したPlanGridやAssemble Systemsのテクノロジを組み合わせることで、われわれは包括的な建設ソリューションと市場競争力を手にできるようになる。われわれは近年の買収の成果を統合するとともに、Autodeskの次世代の大規模ビジネスを作り出していくつもりだ」と続けた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。