全国銀行資金決済ネットワークは12月25日、同組織や全国銀行協会(全銀協)らが構築を進めてきた「全銀EDIシステム(愛称ZEDI:Zengin EDI system)」が同日午前8時に無事サービスを開始したと発表した。
ZEDIは、決済インフラの抜本的な機能強化を目的に、企業間送金(総合振込、振込入金通知、入出金取引明細が対象)における電文形式を、これまでの固定長から国際標準のXMLに移行させたシステム。全銀協では、国内送金電文に商流情報の添付を可能とすることで、例えば、従来は人手に依存していた売掛金の消込作業を電文に基づくシステムでの自動化により削減できるといったメリットをうたう。
ZEDIのイメージ(出典:全銀協)
電文フォーマットの変化(出典:全銀協)
当初は都市銀行や地方銀行、信用金庫など321組織がZEDIに接続し、今後予定の69組織を含む390組織がZEDIに接続する予定となっている。
近年に整備が進むインターネットEDI(電子データ交換)では、XMLやCVSのフォーマットが採用されており、特に流通分野の「流通BMS」で導入が広がりつつある。今回のZEDIのほか、電子部品や化学、医療関連などの業界でもEDIの普及に向けた取り組みが進められている。