全銀EDIシステムが本番稼働を開始--XML電文への移行加速か

ZDNET Japan Staff

2018-12-25 16:20

 全国銀行資金決済ネットワークは12月25日、同組織や全国銀行協会(全銀協)らが構築を進めてきた「全銀EDIシステム(愛称ZEDI:Zengin EDI system)」が同日午前8時に無事サービスを開始したと発表した。

 ZEDIは、決済インフラの抜本的な機能強化を目的に、企業間送金(総合振込、振込入金通知、入出金取引明細が対象)における電文形式を、これまでの固定長から国際標準のXMLに移行させたシステム。全銀協では、国内送金電文に商流情報の添付を可能とすることで、例えば、従来は人手に依存していた売掛金の消込作業を電文に基づくシステムでの自動化により削減できるといったメリットをうたう。

ZEDIのイメージ(出典:全銀協)
ZEDIのイメージ(出典:全銀協)
電文フォーマットの変化(出典:全銀協)
電文フォーマットの変化(出典:全銀協)

 当初は都市銀行や地方銀行、信用金庫など321組織がZEDIに接続し、今後予定の69組織を含む390組織がZEDIに接続する予定となっている。

 近年に整備が進むインターネットEDI(電子データ交換)では、XMLやCVSのフォーマットが採用されており、特に流通分野の「流通BMS」で導入が広がりつつある。今回のZEDIのほか、電子部品や化学、医療関連などの業界でもEDIの普及に向けた取り組みが進められている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Google Chrome Enterprise が実現するゼロトラスト セキュリティの最新実情

  2. ビジネスアプリケーション

    ITSMに取り組むすべての人へ、概要からツールによる実践まで解説、「ITSMクイックスタートガイド」

  3. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

  4. セキュリティ

    あなたの会社は大丈夫?--サイバー攻撃対策として必要な情報セキュリティの早分かりガイドブック

  5. セキュリティ

    いまさら聞けないPPAPの問題点、「脱PPAP」を実現する3つの手法と注目の"第4のアプローチ"とは

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]