南太平洋にある小さな島トケラウが、世界の国別ドメイン登録数で再び首位となった。中国の「.cnドメイン」で2080万以上のサイトが登録されているが、この数をしのいでいる。
「.ukドメイン」のレジストリである英Nominetが、国別ドメイン登録数で国土の面積を表現した、実際のものとはだいぶ異なる世界地図の最新版を公開している。
2016年に続いて、トケラウはまたしてもドメイン登録数で世界「最大」となった。これはトケラウの「.tkドメイン」が無料で登録できることに起因している。2012年は900万だった.tkドメインの登録数は、2016年までにその3倍以上となる約3100万に増加している。2018年の登録数は約2120万だが、それでも中国の.cnドメインをわずかに上回り、最大の登録数となった。
.cnドメインの登録数はこの2年余りで約1680万から約2080万に増加している。2017年は登録数で首位だったが、2018年は2位となった。
3位はドイツの「.deドメイン」で、続いて英国の.ukドメインが4位となっている。
今回その他に大きな飛躍を見せたのは、カリブ海にある英領アンギラの「.aiドメイン」で、2017年から219%増加している。これは人工知能(AI)機能をアピールする企業の急増によるものだと考えられる。
Nominetによると、2018年の国別ドメイン登録数は1億5320万で、2017年の1億4360万から増加した。
米国の「.usドメイン」の登録数は2017年から17%減少した。これは「.comドメイン」も同様に米国を示唆することが理由だと考えられる。対照的に、アフリカ諸国のドメイン数は増加が顕著で、2017年と比べて2倍以上になった。
一方、北朝鮮の「.kpドメイン」の登録数は29にとどまっており、2017年からの新たな登録数はわずか5となっている。
最も増加率が高かったのはクウェートの「.kwドメイン」で、2017年から1万6080%増加したが、これは前回の登録数が非常に少なかったためで、今回の新たな登録数はわずか4020にとどまっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。