JFEメカフロント福山は、基幹業務システムを刷新することで、Excelでの台帳管理から脱却し、原価管理業務の適正化とリスク対応の強化を図っている。システムには、エクサが提供する統合業務パッケージ「ActualPRO II」を採用した。
ActualPRO IIは、個別原価管理の機能を中核とし、プロジェクト別の管理業務における受注/実行計画、調達、製作/工事、売上/請求、会計、照会/分析といった主要領域をカバーする。これにより、予算と実績データの一元管理を可能にする。部門別や製品別だけでなく、プロジェクト別の損益管理にも対応する。
JFEメカフロント福山では、部や室、担当者ごとに受注、発注、検収、支払、請求、入金までの工事や案件情報のデータ管理、多種多様な帳票の全てを、Excelで手作業によって運用していた。そのため、情報が分散して工事や案件の全体が見えない、点在する現場では属人化が進行、過去のデータ活用ができない、業務集中による残業の発生など、さまざまな課題があった。人による作業から発生するセキュリティリスクや内部統制への懸念にもつながっていた。

ActualPRO IIの業務領域(出典:エクサ)