三菱UFJ銀行は、データ分析基盤に「SAS Viya」を導入した。活用の第1弾として、人工知能(AI)と機械学習の技術を用いてリスク管理を高度化する概念実証(PoC)を実施する。SAS Institute Japanが12月26日に発表した。
PoCでは、貸出などの資産と預金などの負債に内在する資金流動性リスクや金利リスクなどを総合的に管理するALM(Asset Liability Management)にAI技術を活用し、管理運営の高度化を目指す。
SAS Viyaは、統計解析・データ探索・機械学習・深層学習・画像処理・自然言語処理といった領域をカバーするデータ分析基盤。Python、R、SAS、REST APIといったさまざまな言語を利用するデータ専門家から、プログラミングスキルを持たないビジネスユーザーまで幅広く対応する。
また、企業の認証システムとの容易な連携、ユーザーの業務権限に合わせたデータや機能に対するアクセス制御、それら管理機能をGUIとCUIの両方で提供する。いつ誰がどのデータやレポートにアクセスしたのかを管理するための監査機能も備える。