5Gは「CES 2019」で最大のトピックの1つだった。スマートフォンのプロトタイプから、5G活用の展望に至るまで、各社が発表した多岐にわたるビッグニュースを振り返る。

AT&T:病院やスタジアムにおける5G接続
AT&Tは、病院やスタジアムなどでの5Gのユースケースに取り組んでいると発表した。この発表には「未来の病院」を実現することを目的とした、ラッシュ大学医療センターおよびRush System for Healthとの契約の締結も含まれていた。
シカゴに拠点を置くRushは、同市における複数の病院やヘルスケアプロバイダーを網羅している。AT&TによるとRushは、AT&Tの5Gネットワークと、マルチアクセスエッジコンピューティング(MEC)によるクラウドベースのエッジITサービス環境の双方を活用するという。
ラッシュ大学医療センターおよびRush System for Healthのシニアバイスプレジデント兼最高情報責任者(CIO)であるShafiq Rab氏によると、「5Gテクノロジは完成した暁には画期的なものとなり、医療機関運営能力を強化するとともに、患者と職員双方のエクスペリエンスの質を向上するうえで活用できるようになると確信している」という。
「高速で低レイテンシな5Gテクノロジは、実質的に時と場所を選ばないケアを可能にするうえで大いに役立つだろう。このテクノロジは、コストの低減と効率の向上に役立つとともに、遠隔地におけるケアも容易にするだろう」(Rab氏)
またAT&Tは、向こう数カ月以内にテキサス州アーリントンの「AT&T Stadium」に5Gサービスをもたらすと発表した。
AT&Tのワイヤレス技術担当シニアバイスプレジデントのIgal Elbaz氏は「5Gであれば、現在のネットワークでは想像もできなかったような手段で、物理的エクスペリエンスとデジタルエクスペリエンスを融合することにより、スタジアム内のエクスペリエンスをドラマチックかつエキサイティングなものに変革できるだろう」と述べた。
提供:Media for Medical/UIG via Getty Images