デモンストレーションでは、仕事への姿勢や日常的価値観など10問程度の設問に回答することで、Mercurics AIが在籍年数や年齢、ポジションレベルといった社員の状況に対して人格情報、仕事環境における満足度や組織情報を分析。その結果から人材が離職する“フライトリスク”を示した。
すでにシンガポールでは、ボランティア応募者のスキルに応じて配置を進言するマッチングの実証実験に成功。日立製作所グループで試験運用中だが、ICMGによれば、FinTechの文脈で従来と異なるエンジニアの採用に追われ、既存の人材管理システムでは対応できない某大手銀行などから引き合いがあるという。
Mercurics AIによるデモンストレーション
10問程度のアンケートに回答すると離職リスクが示される
ICMGは今回のサービスを日本市場へ投入する背景として、「GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)に代表されるビックプレーヤーが(既存ビジネスの)破壊を重ねる中で各企業は新規事業に挑戦しなければならない。だが、日本企業は長い成長路線でピラミッド組織を作り、今後必要とされる多様性を持った人材の能力を正しく発揮させる土壌を作り、新たなビジネスの創出を目指さないと勝ち残れない」(若林氏)と語り、保守的な企業の人材管理支援に取り組むことを強調した。