「別会社のイメージで展開する」オラクル、デジタル部隊の新拠点を開設 - (page 2)

藤代格 (編集部)

2019-01-21 07:15

善浪氏
善浪氏

 立ち上げてからの1年半を「思ったよりもいい」(善浪氏)と表現。オラクルのSaaSをすべてを網羅するというCloud Applicationsは、日本オラクルのアプリケーションビジネスの数十%ほどに成長。各社特有のシステムをIaaSやPaaSに移行するケースも増加しているという。

 データベースやミドルウェア領域では、主に既存顧客に対して運用管理工数を減らす自律型データベースクラウド「Autonomous Database」のアップグレードや、新規顧客やスタートアップ企業へCloud Infrastructureの販売を推進。SaaS同様に非常に好感触だという。

 好調の要因は、SMB企業の現状と、Autonomous DatabaseやCloud Infrastructureの特長にある。「SMB企業の多くは、本業に集中してビジネスを伸ばしたい反面、数年ごとにくるシステム移行に注力せざるをえない。クラウドに切り替えたいという声は非常に多い」(本多氏)

 オラクルでは、構造を基盤から見なおして第2世代のクラウドとして提供する「Oracle Generation 2 Cloud(Gen2 Cloud)」を展開。機械学習技術による自己修復機能をベアメタルサーバーというセキュアな環境で提供でき、クラウドやデジタルトランスフォーメーションに人が割けないというSMBの実態に対する“強力な武器”となっているという。

Gen2 Cloudの概要(出典:オラクル)
Gen2 Cloudの概要(出典:オラクル)

 SMBだけでなく大企業からの関心も高く、近いうちに何かしら言及できる見込みだ。「任せられる部分はすべて任せ、その分も本業に割きたいという声がある。事例も増加しており、生かしながら日本のクラウドビジネス活性化に貢献したい」(善浪氏)

アプリケーション事例
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技術を活用した事例
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