NTTコミュニケーションズは1月17日、データ流通プラットフォームを支えるインフラの1つであるデータセンターサービス「Nexcenter」において、東京・大阪エリアでのインターコネクトを拡充する。2018年度第4四半期以降、大手インターネットエクスチェンジ(IX)とのダイレクト接続や同社が提携するパートナー事業者のITサービスの利用環境を順次提供していく。
インターコネクトは、データセンター、インターネットエクスチェンジ(IX)、ITサービス事業者間を相互接続するデータセンター内部ネットワークサービスと、その接続性のこと。以前から接続可能なインターネットマルチフィードが提供する「JPNAP」に加え、BBIXが提供する「IXコネクトサービス」、日本インターネットエクスチェンジが提供する「JPIX」の国内3大IXとダイレクト接続する。また、東京・大阪エリアにおけるデータセンター間を、均一料金かつ低価格で接続する「Nexcenter Connect」を利用することで、対象の各データセンターからロケーションフリーで各IXへ接続可能になる。
Nexcenterでのインターコネクトのイメージ(出典:NTT Com)
NTT Comでは、インターコネクトの拡充に伴い、より多くのパートナー事業者との相互接続性を高め、Nexcenterを中心としたエコシステムの形成を加速していく方針だ。データセンター内でパートナー事業者が提供するクラウドをはじめとするさまざまなITサービスを活用できるようすることで、顧客の利便性をさらに高めていく。
同社は、顧客のデジタル変革(DX)を実現する「DX Enabler」となることを目指し、最適なデータ流通プラットフォームの提供に向けて取り組んでいる。今回のインターコネクトの拡充もその施策の1つで、今後は、eSIMを活用したグローバルIoTやマルチクラウドを柔軟に連携するネットワークサービスに加えて、AI(人工知能))サービスやデータマネジメント、サービタイゼーションを支援するサービスなどのさまざまな施策を展開していく。