Amazon Web Services(AWS)は米国時間1月23日、機械学習(ML)サービス「SageMaker Neo」の構成コードを、このたび立ち上げた「Neo-AI」プロジェクトの下でオープンソース化すると発表した。「Apache Software License」を適用する。SageMaker Neoは、同社が2018年11月に開催した開発者向け年次イベント「re:Invent」で発表したサービスであり、訓練済みのMLモデルを、対象となるハードウェアプラットフォーム向けに最適化するうえでの力を開発者にもたらす。
AWSは「TensorFlow」や「MXNet」「PyTorch」「ONNX」「XGBoost」といったフレームワーク向けのモデルを自動的に最適化し、精度を損なうことなくモデルの処理速度を倍加できる能力を秘めていると述べている。またNeo-AIは、互換性にまつわる問題を低減するために、モデルを共通フォーマットに変換する機能も搭載している。
AWSは、エッジデバイスへのML配備の加速が目標だと述べている。
AWSのSukwon Kim氏とVin Sharma氏は同社ブログ「AWS Machine Learning Blog」に、「複数のハードウェアプラットフォームを対象としたMLモデルの最適化はたいていの場合、それぞれのプラットフォームを支えるハードウェアとソフトウェアの設定に合わせ、開発者が手作業でモデルをチューニングする必要があるため、簡単ではない。これは、コンピュート能力とストレージ能力に制約が加わることの多いエッジデバイスにとって特に難しい課題となっている」と記している。
Neo-AIは現在のところ、Intel、NVIDIA、ARMのプラットフォームをサポートしている。今後、Xilinx、Cadence、Qualcommにもサポートを拡大する予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。