Amazon Web Services(AWS)は米国時間1月23日、モバイルデバイスから企業の社内システムや社内向けウェブサービスへのアクセスを合理化するフルマネージドサービス「Amazon WorkLink」を発表した。
Amazon WorkLinkアプリを利用すれば、既存のモバイルブラウザ経由で社内のコンテンツに安全にアクセスできる。
IT部門は、このアプリでどの社内向けコンテンツを提供するかを選ぶことができ、ユーザーには「キャッシュされず、完全に機能する、ウェブコンテンツのグラフィック表示を維持した表示内容」が提供される。
Amazon WorkLinkは企業のファイアウォールの外側にあるスマートフォンやタブレットへの安全なトンネル接続を作成するもので、利用料金は1ユーザー当たり月額5ドル(約550円)だ。
同システムでは、まずコンテンツをAWSの安全なコンテナ内で実行されているブラウザで表示する。その後、その情報はSVG(Scalable Vector Graphics)を使用したベクター画像によるグラフィック表示で送信され、デバイスでユーザーが普段使用している標準的なブラウザで表示される。
この仕組みではコンテンツがモバイルデバイスに保存されることはなく、キャッシュもされない。また、企業ネットワークに直接接続することもないため、「情報の喪失や窃盗のリスクが低下する」という。
Amazon WorkLinkは「AWSマネジメントコンソール」から設定でき、iOS 12以降のスマートフォンやタブレットでは、Appleの「App Store」からアプリを入手できる。
Android版はまだ提供されておらず、近日中に同様のアプリがAndroid 6.0以降のデバイス向けに提供される。
このサービスは米国と欧州で利用でき、将来はほかの提供地域も追加されるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。