クリエーションラインとRAINLABは1月30日、DockerやKubernetesに対応するコンテナイメージ共有ソフトウェア「Beiran」をオープンソースとして公開した。P2P技術を利用し、大規模なコンテナ環境での運用における負荷集中を改善するという。
両社によれば、Dockerコンテナなどを大規模に運用する環境では、コンテナ実行時に俊敏な処理能力が求められるアプリケーションにおいて、Dockerイメージのダウンロードがボトルネックになるほか、Dockerイメージを管理するDockerレジストリに負荷が集中するという課題があった。
Beiranは、P2P技術を用いて同一拠点内の別のサーバが既にイメージを保持している場合に、拠点内サーバからコンテナイメージを分散、並列してダウンロードする仕組みを提供する。これにより、上述の課題を解消する。Kubernetes環境でも容易に利用できるという。
Beiranはまだ開発途上にあり、オープンソース化によって広く開発者の参加を募り、開発を促進させたいとしている。

Beiranのアーキテクチャ