かつて「Windows 3.0」に搭載されていた「File Manager」は、かねてから「Windows File Manager」としてオープンソース化されているが、新たに「Windows 10」向けのバイナリが「Microsoftストア」で公開されている。
提供:Microsoft/Wikimedia
Windows File Managerは、1990年代前半の「Windows」に標準搭載されていたFile Managerのルック&フィールをこよなく愛している人たちに向けたものだ。File Managerは、ファイルの管理やアクセスにGUIを初めて採用したソフトだった。
File Managerは、「Windows NT 4.0」において「Windows Explorer」で置き換えられたが、File Managerは同OSでも利用可能になっていた。
Microsoftは2018年にこの懐かしいFile Managerをオープンソース化するとともに、Windows 10で実行できるよう手を加えたソースコードをGitHubで公開している。
このWindows 10向けのWindows File Managerは、Craig Wittenberg氏の献身的な活動の成果だ。同氏のLinkedInページによると、Wittenberg氏はMicrosoftに37年近く在籍しており、「Word for Windows 2.0」から、機械学習(ML)のセキュリティ分野への適用や「Microsoft Azure」に至るまでのさまざまな仕事に携わったエンジニアだ。
同氏がベースにしたのは2007年時点のWindows NT 4.0向けのソースコードであり、当時のルック&フィールがほとんどそのままのかたちで残されている。
Windows 10向けWindows File Managerのバージョン10では、OLEドラッグ&ドロップがサポートされているほか、Ctrl+CとCtrl+X、Ctrl+Vがそれぞれ、コピーと切り取り、貼り付けのショートカットとして割り当てられている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。