日立、「アジャイル開発コンサルティングサービス」を提供開始

NO BUDGET

2019-02-06 09:26

 日立製作所は、「アジャイル開発コンサルティングサービス」を提供を開始すると発表した。アジャイルソフトウェア開発(アジャイル開発)の専用スペースの提供や技術支援、体制整備などトータルでサポートするもので、同社が培った経験やノウハウに基づき、専門技術者によるコーチングや、システム開発に関する顧客の社内規約の整備・標準化を支援する。

 同社は、2012年にアジャイル開発に特化した開発方法論を整備し、「HIPACE Agile Scrum Methodology」として、これまで金融機関や公共、鉄道など幅広い分野の開発案件にアジャイル開発を適用してきた。中でも社内の開発プロジェクトにおいて、アジャイル手法の1つである「スクラム(Scrum)開発」を約200人の大規模体制で実践するなど、豊富な知見を有している。

 同サービスは、「協創空間提供サービス」「コーチングサービス」「メソドロジーコンサルティングサービス」という3つのメニューから構成されている。

 「協創空間提供サービス」では、最短約1週間で、場所の確保から、ルーム内に設置する機器やソフトウェア、ツールなど、顧客の希望に応じて各種設備・開発環境の調達・設営・構築を行う。プロジェクトルームは、横浜市戸塚区にある日立オープンラボ横浜のほか、パートナーと連携して、大手町、日本橋、新宿、品川など都内60カ所以上の施設から選択可能だ。

アジャイル開発風景 (日立オープンラボ横浜)
アジャイル開発風景 (日立オープンラボ横浜)

 また「コーチングサービス」では、スクラム関連の認定資格や研修プログラムを提供する国際組織Scrum Allianceが認定している資格「認定スクラムマスター(CSM)」の保持者をはじめとする経験豊富な技術者が、アジャイル開発導入および定着を支援する。アジャイル開発の実践に必要な知識を短期間で習得できる導入教育や、プロジェクト立ち上げ時のルール、開発中の進行方法などについて最適なアドバイスを行う。

 「メソドロジーコンサルティングサービス」では「HIPACE Agile Scrum Methodology」を基にしたアジャイル開発のノウハウを活用し、個々のプロジェクト向けに最適な開発方法論を提案するほか、ITシステム全般に関わる社内規約の整備や標準化に向けた取り組みを支援する。

 各サービスの利用価格は個別見積もりとなる。

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