SBI損害保険とSB C&Sは、各種テレマティクスサービスの提供に向けた実証実験を2月から実施すると発表した。
同実証は、SBIグループの関係者を対象に、自動緊急通報サービス(自動eCall)対応デバイスより収集する運転行動データを分析して行う。実験環境では、ボッシュが販売する自動緊急通報サービス(自動eCall)対応のデバイス「テレマティクスeCall プラグ」と、ソフトバンク・テクノロジーが提供するIoT活用に必要なサービスをつなげるプラットフォームサービス「IoT Core Connect」を活用する。
「テレマティクスeCall プラグ」
今回の実証実験の結果をもとにSBI損害保険は、収集したデータを解析し、テレマティクス保険などドライバーの安全と利便性を向上させるサービスの開発を検討していく。またSB C&Sは、データを活用したテレマティクスサービスの開発と国内企業への納入を推進していく。
自動緊急通報サービスは、車両衝突事故が起きた際、緊急通報用電話番号へ自動通報を可能にするサービスで、欧州連合(EU)域内においては2018年3月31日から全ての新車への装備が義務化されている。
「テレマティクスeCall プラグ」は、3軸の加速度センサーにより、ブレーキ、加減速、ハンドル操作といった運転行動データに加え、衝突事故を検知することができる。また「IoT Core Connect」は、デバイスから送られるデータの収集・蓄積から分析まで行える。