セールスフォース・ドットコム(SFDC)は2月7日、企業間(BtoB:B2B)向け電子商取引(EC)基盤「Salesforce B2B Commerce」の国内での提供開始を発表した。一般消費者向けに提供するEC基盤「Salesforce Commerce Cloud」をB2B向けに特化。「Amazon.co.jp」や「価格.com」のような購買体験のビジネス用途での提供を支援するという。同日から利用できる。
SFDCでCommerce Cloud担当執行役員を務める竹内賢佑氏は、B2Bの顧客も一般消費者のような購買体験を求める傾向があると指摘。「購入のスピードが向上し、部品や素材などの調達にもスピーディーさが期待されている」。データなどからパーソナライズされた個々のニーズを予測し、在庫などの最新状況がスピーディーに反映され、モバイルなどでもいつでも購入できるなど、一つ一つの接点ではなく、つなげた“線”としての購買体験が必要と説明する。

SFDCの竹内氏
従来の統合基幹業務システム(ERP)を中心とした仕組みでの構築は難しく、新たなモデルへのシフトが必要だという。「購買や在庫管理などはレガシーなバックオフィスのシステムとして存在することが多く、ほとんどが1年以上かけてシステムを構築している。新たな構築や連携には年数もコストが必要で、2年以上システムを更新していない企業が65%を占めるという調査結果もある。タイムリーなニーズに応えることはできない」(竹内氏)
Commerce CloudとB2B Commerceは、顧客を360度の全方位から把握し、それぞれ部門ごとでのシステムが独立するサイロ型ではなく統合されたシステムとして構築、運用されるプラットフォームを目指しているという。クラウドでの提供となり、サービスは継続的にアップデート。買い付け担当のニーズに合わせたスピーディーな体験が提供できるとしている。

新たなモデルが必要と訴えた(出典:SFDC)
SFDCは、デモ用に構築したエネルギー製品を取り扱う架空の業者「Cirrus」のウェブサイトを使って説明。消費者向けサイトのようなユーザーインターフェース(UI)が構築でき、PCでなくスマートフォンやタブレットなど、表示するデバイスのサイズに対応するUIへ自動変更できるという。

「Cirrus」販売サイトトップページ

サイズを小さくするとモバイル向けに表示変更
サイト内では商品を絞り込んでの表示、いくつかを選択しての比較などが可能。商品ごとにスペックなどの詳細情報も確認できた。現在何らかの形でSFDCを活用する顧客であれば、それほど苦労せず、または大幅に簡易化してシステム構築できる可能性が高いと説明する。

検索や絞り込みなどができる