レノボ、オンライン会議システムに新製品--人感センサで全方位をカバー

阿久津良和

2019-02-13 07:15

 レノボ・ジャパンは2月12日、オンライン会議システム「ThinkSmart Hub 700」を発表した。3月からの出荷を予定している。

 同製品はDolby Audio Speaker Systemに対応したスピーカーと4つのマイクを搭載し、Windows 10 IoT Enterpriseで稼働する。専用クライアントはWindowsとAndroidに対応している。

 税別価格は39万9000円で1年間のソフトウェア利用ライセンスを付与。2年目以降は別途ライセンスの更新が必要となる。更新費用は「調整中だが月額5000円程度」(レノボ・ジャパン コマーシャル事業部 企画本部 製品企画部 プロダクトマネージャー 元嶋亮太氏)

ThinkSmart Hub 700
ThinkSmart Hub 700
レノボ・ジャパン 代表取締役社長 David Bennett氏
レノボ・ジャパン 代表取締役社長 David Bennett氏

 レノボ・ジャパンが2018年12月7~14日に全国の20~60代の会社員4498人を対象にウェブ会議システムに関する意識を調査。テレワークを活用できない理由として「会議に参加できない」が41.5%、「上司や同僚に遠慮する、気を遣う」が40.4%、「取引先に遠慮する、気を遣う」が36.2%という結果となった。同社代表取締役社長 David Bennett氏は「日本でも働き方改革は進みつつあるが、さらに推進しなければならない」とコメントする。

 その阻害要因を排除するため、同社は2018年2月に「Office 365」に最適化したオンライン会議システム「ThinkSmart Hub 500」をリリース。国内では100社以上のアクティブユーザーを抱えるが、オンライン会議に対する垣根を取り除くため、新たにThinkSmart Hub 700を市場投入する。

レノボ大和研究所 エンタープライズソリューション開発 熊木淳氏
レノボ大和研究所 エンタープライズソリューション開発 熊木淳氏

 ThinkSmart Hub 700の開発は2016年までさかのぼる。当時カードサイズのマザーボードを開発し、利用シナリオを思案したところ、自社でも会議が多かったことからオンライン会議システムへの利用を開始した。

 当初は現行製品と比べるとやぼったい印象を受ける試作機だが、開発チームのレノボ大和研究所 エンタープライズソリューション開発 熊木淳氏は「米国本社からは『横にするとトイレットペーパーだ』と言われ、悔しく感じた」と当時を振り返る。

ThinkSmart Hub 700(左)とその試作機
ThinkSmart Hub 700(左)とその試作機

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