Slackは米国時間2月13日、開発者がSlackアプリにおけるエンドユーザーエクスペリエンスの構築やアップグレードを容易に行えるようにするためのツールセット「Block Kit」と、プロトタイピングツール「Block Kit Builder」を新たにリリースしたと発表した。これらのツールを使用することで開発者は、情報の表示と、アプリの対話性向上のための新たな手段を提供するUIフレームワークとともに、Slackでのアプリとのやり取りをテストするプロトタイピング能力を手にできるようになる。
Slackによると、Block Kitは開発者に対して密度の高い情報を表示するための新たな方法をもたらすとともに、アプリのメッセージにおける対話性をより柔軟かつ統制あるものにするという。そのUIフレームワークは、スタック(積み重ね)可能なメッセージコンポーネントのように機能するブロックで構成されているため、情報の順序の制御や優先順位付けが容易に行える。
またBlock Kit Builderによって、開発者はアプリのインタラクションを確認したり、ペイロードの内容を実際に見ることで、深い理解のもとコードを試用できるようになる。さらにBlock Kit Builderには、ブロックと作成したコードの使用方法の基本例となる、カスタマイズ可能なテンプレートも用意されている。
Block Kitを活用しているOptimizelyやDoodle、Guruなどは、総じて同ツールによって開発者のワークフローが効率化されるとともに、顧客にとってアプリの総合的なエクスペリエンスが向上すると評価している。
Slackは4日、かねてから予想されていたように、情報開示義務を伴わないかたちで上場の意向を示す書類を米証券取引委員会(SEC)に提出した。SECによる審査が完了次第、上場を目指すという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。