IBM Watson Healthは米国時間2月13日、Broad Institute of MIT and Harvard(ブロード研究所)との提携を強化し、臨床医による心臓血管系の疾患予測を支援するアルゴリズムモデルを構築していくと発表した。Broad Instituteはマサチューセッツ工科大学(MIT)とハーバード大学によって共同で運営されている研究機関だ。ゲノムデータや臨床データを組み合わせることで、遺伝的リスクの指標として知られるポリジェニックスコアの精度を高められるようになるはずだ。
研究者らは最初の3年間で、心停止や心房細動のような特定の心臓疾患を洗い出すためのアルゴリズムの構築に取り組んでいく。また、モデル構築のためのさまざまな種類のデータを統合できるツールを開発したり、異なるヘルスシステムに属する患者にモデルを適用する能力を培っていく。また、得られたインサイトが医師と患者に対して的確に説明できるようなものにする必要がある。
このプロジェクトによるインサイトやツールは今後、より広く研究コミュニティーに共有されるとIBMは述べた。
IBMとBroad Instituteは同様の取り組みで協業してきた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。