労働生産性向上の鍵になるものは何か
5つ目については、ビジネスパーソンに労働生産性の向上を実現する上で、何らかの障害があるかどうかを聞いたところ、全体の61.2%が「労働生産性向上にあたって障害がある」と回答した。それらの障害を回答数の多かったものから順に挙げると、図2のようになった。
図2:労働生産性向上の障害になっているもの(出典:WingArc1st Data Empowerment Report 2019)
他の回答を寄せつけなかった上位の2つは、「業務を標準化、単純化できていない」(40.7%)と「業務を可視化、共有できていない」(38.7%)である。
同社では今回の調査結果を踏まえて、「社内資料の情報管理」「社内資料の情報検索」「ワークフロー」などの業務を、BI、ERP、名刺保存と整理などのシステムを活用して効率化することが、労働生産性向上の鍵になる、と提言している。
なお、ここで取り上げなかった他の4つの説明をはじめ、レポート全体についてウイングアーク1stの当該サイト【リンク1】から入手することができるので覗いてみていただきたい。
最後に、筆者がこの調査について気になった点を述べておくと、対象が企業ではなくビジネスパーソンだったことだ。従って、浮き彫りになった6つの実態も、企業の規模に関係なく、個々のビジネスパーソンの意識を反映した興味深い内容だった。