「Windows 10 19H1」、WindowsからのWSLのLinuxファイルへのアクセスに対応

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2019-02-20 11:50

 「Windows Subsystem for Linux」(WSL)で気になることの1つが、Windowsから自分のLinuxファイルを取り出すのが難しいという点だ。取り出すことは可能だが、ファイルを破損させる恐れもある。Microsoftによると、「いかなる状況においても、自分のディストリビューションのファイスシステムのファイルに、Windowsアプリ、ツール、スクリプト、コンソールなどを使ってアクセスしたり、作成したり、修正したりしないように」とのことだ。

 Windows 10の次期アップデート「Windows 10 19H1」では、このLinuxファイルの問題がようやく修正されるようだ。

 WSLに取り組んでいるMicrosoftのプログラムマネージャーCraig Loewen氏は次のように記している。「次のWindowsアップデートがまもなく公開となる。そこでWSLの新しいアップデートも提供する。WindowsからのLinuxファイルシステムへのアクセス、コマンドラインでディストリビューションの管理と設定をする方法の改善などが含まれる」。

 この最新のアップデートでは、「Windowsから自分のLinuxディストーションにある全てのファイルに簡単にアクセス」できるようになるという。これは、Linuxインスタンスで9Pプロトコルファイルサーバを動かすことで実現する。

 例えば、「File Explorer」を使うには、Linuxを動かしてカレントフォルダをLinuxのホームディレクトリにし、「explorer.exe .」と入力する。これでFile Explorerのウィンドウが開く。ここから、Fileエクスプローラでほかのファイルにアクセスするように、Linuxファイルにアクセスできるようになる。

 現時点ではLinuxが動いていなければ、WSLファイルにアクセス可能にならない見通しだ。さらに後のWindows 10のリリースで対応される予定だ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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