Googleは米国時間2月20日、クラウド移行支援を手がける新興企業Aloomaを買収する計画だと発表した。Aloomaは、クラウドへのデータインジェスチョン(データの取得/取り込み/加工)パイプラインの自動化ツールを手がけているほか、クラウド移行サービスやデータクレンジングサービスを提供していることで知られている。買収の金銭的条件は明らかにされていない。
Aloomaは、2017年からGoogleのグローバル分散リレーショナルデータベースサービス「Cloud Spanner」におけるデータ統合パートナーになっており、「Google Ads」や「Google Analytics」においてもGoogleとのパートナー関係を築いている。
GoogleはAloomaの買収によって、顧客のクラウド移行を簡素化する道を開くことで、アナリティクスやセキュリティ、人工知能(AI)、機械学習(ML)分野の自社製品の販売につなげたい考えだ。
Googleは、2018年夏のVelostrata買収に続き、Aloomaの買収によってイスラエルでの基盤をより強固にできると述べている。Googleは、Aloomaチームをイスラエルのテルアビブとカリフォルニア州サニーベールのオフィスに迎え入れる計画だ。
またGoogleによると、Aloomaの既存製品は今後もGoogleのクラウドと競合する他社の製品をサポートし続けるものの、ある種の制限が加えられるという。
Googleの広報担当者は米ZDNetに対し、「AloomaとGoogle Cloudは当面、規制当局の承認を経て買収完了を待つことになる」と述べた。「新規顧客についてはGoogle Cloud Platformにデータを移行する顧客のみを受け入れる予定だ。もっとも、既存の顧客は引き続き他のクラウドプロバイダーにもアクセスできる」(同広報担当)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。