関東1都5県でスーパーマーケット295店舗を運営するマルエツ(豊島区)は、ロボティックプロセスオートメーション(RPA)ツールを導入。交通費精算と会計システム入力という2つの本部経理業務を自動化し、計200時間の業務を20時間まで短縮したという。2月20日、導入を支援したNECが発表した。
社員が申請した交通費の確認と、会計システムへ登録する際の金融機関との照合などの一連の作業を自動化。2018年4~6月に実施した実証では、工数の約9割を削減したという。会計システム入力業務においては、複雑な作業のため発生していた社員教育の負担も軽減できたとしている。
RPA化した業務(出典:NEC)
店舗、本部業務の再設計を進めているというマルエツは、人の業務をより高付加価値業務へとシフトさせる「働き方改革」に取り組んでいるという。RPAで構築するソフトウェアロボット「デジタルレイバー」を社員として位置づけ、代替可能な人の作業のRPA化を推進するとしている。
NECは、業務の分析や可視化、トライアル導入などを通して「NEC Software Robot Solution」や「WinActor」などのRPA導入を支援する「業務分析・RPA提供サービス」を提供している。