H.I.S.は、Oracleの予算管理クラウドサービス「Oracle Planning and Budgeting Cloud」を採用した。日本オラクルが発表した。
H.I.S.には旅行商品が約2000種類あり、方面別の商品の収益把握に時間がかかるなど、データ収集や商品別のレポート集計に関する業務負荷などが課題だった。また、経営層への報告はリアルタイムではなく、緊急を要する問題の特定ができないなど、迅速な意思決定に不安を抱えていた。
「Oracle Planning and Budgeting Cloud」を採用することで、予算管理に関するデータをリアルタイムに収集・可視化し、膨大な数の商品をさまざまな軸で分析し、経営情報として有効活用できる仕組みを構築できた。同社では、部門横断で予算管理業務に関する作業時間を約60%削減できると見込んでいる。
H.I.S.では、「Oracle Planning and Budgeting Cloud」について、従来の表計算ソフトを使用して重複したデータ入力と比較して、一度の入力で多軸にデータを展開・分析できることや、データ収集、配賦・集計処理、レポーティングまで、クラウドで一元的かつ安全に管理でき、各拠点への展開が容易になることなどを評価している。また、経営層がリアルタイムに経営情報を把握できるようになることも採用の決め手となった。
H.I.S.は当初、国内の予算管理から「Oracle Planning and Budgeting Cloud」を利用開始し、その後は、海外での予算管理まで導入範囲を拡大していく予定だ。