In-Store Experienceはヘッドレス配信を組み合わせたデジタルサイネージの展開を可能にする機能だが、安西氏は「サイネージと自社サイト、アプリを共通で管理できる」と説明した。

In-Store Experienceの概要
最後のExperience Intelligenceは、人工知能(AI)によるコンテンツ管理効率化とコンテンツ制作の迅速化を目的に、さまざまなスクリーンサイズに動画を最適化する「Smart Crop for Video」とアセットの効率的な検索を実現する「Visual Search」の2機能が新たに加わった。
Smart Crop for Videoの導入背景には、安西氏は「縦型メディア時代が始まり、増加傾向にある縦型動画に対応しなければならないが、縦横比の違いは大きな課題」と説明。この課題をアドビシステムズのAI技術である「Adobe Sensei」を用いたのが同機能だ。
一般的な動画のトリミングでは対象物がフレームアウトする可能性があるものの、AIが対象となるポイントを抽出してトリミングを実行する。安西氏は「マーケティング担当者でも利用できる」と同機能の容易さをアピールした。

Smart Crop for Videoの概要
もう1つのVisual Searchは文字通り、類似画像検索機能。これまでもAIが自動的にタグを付与するスマートタグを備えていたが、同機能は選択した画像に対して似通った画像がアセットとして登録されていないか、AIの画像分析を通じて検索するというもの。

Visual Searchの概要
アドビシステムズによればAEM 6.5には、この他にも多くの新機能が組み込まれる予定だという。安西氏は「顧客とコミュニケーションするチャネルが増加し、企業はデジタル環境を見直さなければならない」と述べつつ、「(AEM 6.5の新機能を通じて)ワークフローを最適化する」とアピールした。