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ヴイエムウェア、アップストリーム版Kubernetesをそのまま提供する「VMware Essential PKS」発表

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2019-02-28 19:24

 IT業界の人間であれば、コンテナのオーケストレーションシステムである「Kubernetes」のことは知っているはずだ。さまざまな企業がKubernetesを利用し、何かを付け加え、サービスとして提供している。しかし今回、VMwareが新しく提供を開始した「VMware Essential PKS」は、余分なものが一切付け加えられていない、アップストリーム版のKubernetesを求めているユーザー向けのものだ。

 この製品には、アップストリーム版Kuberunetes、設計に関する意思決定に利用できるリファレンスアーキテクチャ、アップグレードやメンテナンスに関する支援を積極的に提供し、必要に応じてトラブルシューティングを手助けする、専門家によるサポートが含まれている。それ以外には何も含まれていない。

 どこかで聞き覚えがある話だと感じる読者もいるはずだ。VMwareは2018年11月にHeptioを買収したが、HeptioはKubernetesの生みの親であるJoe Beda氏とCraig McLuckie氏が設立した企業であり、基本的にこれと同じビジネスモデルを採用していた。実際、VMware Essential PKSは、Heptioが以前提供していた製品の上辺だけを変えたものだと言ってもいいだろう。

 VMwareは、Kubernetesとクラウドネイティブプログラミングの分野をリードする企業になることを目指しており、現在は本番環境でKubernetesを利用したい企業向けに3つの製品を提供している。

  • VMware Essential PKSは、自社でコンポーネントの設計、導入、統合を行える企業や、VMwareの「Kubernetes Architects」のような専門チームに頼ってKubernetesベースの独自のアーキテクチャを導入している企業向けの製品だ。この製品は、必要に応じてVMwareの支援を受けながら、アップストリーム版のKubernetesをそのまま利用したい顧客に向いている。
  • VMware Enterprise PKSは、製品を導入したら面倒な設定をせずにすぐに使い始められる「ターンキー」式のアプローチでコンテナの管理を行いたい企業向けの製品になっており、特にすでにVMwareを利用している企業に向いている。そうした企業は、あらかじめ統合された検証済みのコンポーネントで構成された、エンタープライズ水準のセキュリティやコンプライアンス、一貫性を提供する、しっかりとパッケージ化された製品の価値を知っている。この製品を利用する顧客は、コンテナのネットワーキングには「VMware NSX-T」を、レジストリには「Harbor」を利用できる。
  • VMware Cloud PKSは、プラットフォームを自前で運用せずにKubernetesクラスタを利用したい企業向けの製品だ。こうしたクラスタは、あらかじめ設定されており、デプロイや規模の拡大を即座に行えるものである必要がある。この製品はSaaSベースであるため、短時間で利用し始めることができ、料金も利用した分だけ支払えばよい。VMware Cloud PKSは、現在ベータテスト中だ。

 VMwareは、どのような形でKubernetesを使おうとしている企業にも製品を提供しようとしている。VMwareが古い仮想マシン(VM)技術の上に現在の立場を築いてきた企業であることを考えれば、Kubernetesを敵視する戦略を取ることもあり得ただろう。しかし同社は、そのやり方は取っていない。

 むしろ、VMwareのクラウドネイティブアプリケーション担当ジェネラルマネージャーPaul Fazzone氏は、ブログ記事で「顧客に対するわが社のメッセージは明確だ。VMwareは、クラウドネイティブ化のどの段階にいる顧客でも支えることができる。コンテナの80%以上は仮想マシン(VM)上で動作しており、この数字は年々大きくなる一方だ。もちろん、VMwareはVMに関して膨大な経験を持っており、Kubernetesを利用し始める顧客を支援するのにあたって、ほかの企業にはない優位性を持っている」と述べている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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