バイナルは、SAPのPaaSである「SAP Cloud Platform」をOEMで採用した。SAPジャパンが発表した。
バイナルは、輸出入貿易業務や通関業務などの貿易業務サポートシステムを提供する企業。同社は、2017年7月にリリースした輸出入貿易システム「TOSS-CLOUD+」により、クラウド環境でのTOSSシステム導入提案、システム構築が、単独で実施できるようになった。今回の採用により、TOSSシリーズを介し、メーカー、商社、通関業者、NVOCC(非船舶運航一般輸送人)物流業者、倉庫業者、保険会社、銀行など多くの取引先が貿易取引情報でデータ連携できるようになる。
従来、案件別に導入事例のテンプレートを活用してERP基幹システムとのデータ連携プログラムを構築していたが、「SAP Cloud Platform」を採用し、SAP API Managementを利用したデータ連携のためのWebサービスを提供することにした。これにより、ユーザーはSAP S/4HANAをはじめとした各種ERPシステムとTOSSシステムとのリアルタイムでのデータ連携が容易になる。
今後、同社ではシンガポールを皮切りに、グローバルでのTOSSシリーズ導入を進める予定だ。