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企業に求められる「価値の探求」--アクセンチュア、「フィヨルドトレンド2019」を発表

藤本和彦 (編集部)

2019-03-08 11:00

 アクセンチュアは3月7日、この1年で企業が押さえるべき世界の最新デザイントレンドをまとめたレポート「フィヨルドトレンド2019」に関する記者説明会を開いた。今年のテーマは「Value(価値の探求)」。デジタルはいま、大きな転換期を迎えており、瞬間的な満足感という観点ではなく長期的な視点から、あらゆるものが生活者の暮らしに価値を提供してくれるか否かを判断すべきタイミングに来ているという。

 アクセンチュアインタラクティブ傘下のデザイン会社であるフィヨルドでは、世界の先端トレンドに精通した同社の1000人超のデザイナーや開発者が議論を重ね、企業や組織が競争環境下で製品やサービス、新規事業をデザインしていく際に押さえるべき7つのトレンドを定義した。2008年から毎年発表しており、2019年で12年目となる。

 7つのトレンドと提言は次の通り。

  1. 沈黙は金なり:テクノロジによって健康への悪影響が現れ、人々が製品やサービスに見いだす価値が移り変わっている中で、生活者とどのような関係を築くか、企業の在り方も再考される
  2. 最後のわら? ~地球の限界~:異常気象・環境の変化を受けて、国・政府が対策に動き、個人の関心度も高まっている。消費者がサービスを選ぶ観点が変わり、企業も社会的使命の表明と実行が求められている
  3. データミニマリズム:個人データの不正利用に対する人々の不安増大や規制強化により、簡単に個人データを集められる時代は終わった。これからは、データの取り扱いさえもミニマリズムの時代に
  4. 縁石の先に:多数のモビリティサービスが誕生し、都市に氾濫している状況において、“移動”や“配送”に対する新しい常識が生まれてきている。これを受け、整備された都市づくりも急務に
  5. 包括性に潜む矛盾:生活者と言うものは常に「個」であり、枠にはまった「セグメント」ではない。企業は、製品・サービスをデザインするプロセスにおいて、考え方を進化させなければならない
  6. 空間の探求:デジタルとフィジカルが絡み合っていくにつれ、今後はより一層、デジタル/フィジカルの枠を問わず1つの“空間”としてエクスペリエンスを捉える、“空間デザイン”が鍵を握る
  7. 合成現実:合成された世界がリアリティを増す中、何を“真実”とするかが問われる。企業は、第三者によって合成されたものがブランドを脅かすリスクについて対応を考えなければならない

 3月7日の記者説明会では、特に日本市場で重要になる1~5の項目について取り上げた。

 全体を通して、生活者を取り巻く環境の変化が、サービスのトレンドに色濃く反映されたという。「生活者の声や価値観に耳を傾けることが出発点」と、アクセンチュア デジタルコンサルティング本部 アクセンチュアインタラクティブ プリンシパル・ディレクターの浦辺佳典氏は話す。

 多様な選択肢がある時代において、生活者は自分にとって本当に価値のあるものは何かを追い求めている。企業はそれを提供できなければ、見向きもされなくなる。社会における価値や影響、生活者との接点の持ち方などを振り返ってみるタイミングにあるという。

アクセンチュア デジタルコンサルティング本部 アクセンチュアインタラクティブ プリンシパル・ディレクターの浦辺佳典氏
アクセンチュア デジタルコンサルティング本部 アクセンチュアインタラクティブ プリンシパル・ディレクターの浦辺佳典氏

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