ジャストシステムは3月6日、「AIツールとマーケティング業務に関する実態調査」の結果を発表した。これによると、調査対象者の5割がマーケティング業務へのAI(人工知能)ツールの導入に前向きな回答をしていることが分かった。現在、所属部署においてAIツールやサービスを「導入している」は17.3%で、「2019年中には導入予定」(8.7%)、「導入する案は持ち上がっている」(13.2%)、「導入する可能性はある」(28.5%)という結果となった。
AIツールやサービスの導入状況:n=446(出典:ジャストシステム)
この調査は、事前調査で現在の職種が企画、マーケティング、広報、販売促進、市場調査・分析、クリエーターと回答した20~59歳の男女478人を対象に行ったもの。
50.4%が導入に前向きな一方で、「今後も一切導入することはない」と答えた人は15.0%だった。AIツールやサービスを業務で活用している人に、導入後の変化(複数回答)について聞いたところ、44.2%が「業務効率が改善した」と回答し、「業務負荷が改善した」は35.1%、「顧客の状況をより理解できるようになった」は28.6%となった。「特にこれといった変化はない」は11.7%だった。
AIツールやサービスが部署に導入されていないという回答のうち、「導入を強く希望している」は9.6%、「導入を希望する」は43.8%という結果となり、「できれば希望しない」「希望しない」の合計は9.6%だった。
AIツールやサービスが部署に導入されていない人に、その理由(複数回答)を聞いたところ、「どのように活用するのかが明確になっていない」との答えが最も多く(39.4%)、次いで「費用が高い」(32.2%)、「費用に見合った効果を社内で明確に提示しにくい」(29.8%)となった。
AIツールやサービスの活用により得られる業務上の効果については、「とても期待している」は16.1%、「期待している」は43.0%となり、「あまり期待していない」は6.3%、「期待していない」は6.1%だった。