ソルネットは3月11日、社会福祉法人太陽の家および北九州産業学術推進機構と共同で、介護サービス現場でのスマートデバイス活用の実証実験を行い、作業負荷の軽減と生産性の向上に取り組むと発表した。この実証は「北九州 e-PORT 構想 2.0 新ビジネス創出支援補助金」の支援を受けたもの。
ソルネットは、JBCCホールディングスの事業会社で九州・中国地区を中心にビジネス活動を展開している。
実証は、太陽の家の「障害者支援施設ゆうわ」で1月から実施しており、4月末まで続ける。施設利用者を介助する職員がスマートウォッチを装着して業務を行う。その中で介護現場におけるスマートデバイス導入の実現性とハンズフリーでのコミュニケーション機能や音声入力による介護業務の生産性向上を検証する。
実証の概要
スマートウォッチを含めた実証で利用しているシステムは、現場にいながら音声入力で作業報告し、必要な情報を職員間で共有することによる職員の作業負荷軽減を可能にし、複数職員での介助時やトラブル発生時など、助けのほしい職員から全員へ、ヘルプコールの一斉配信できる。また、作業計画に基づく予定のリマインダー配信と作業実績報告の機能を持つ。
ソルネットは今後、今回の実証実験のほか、今後ホテルや飲食業現場での短期検証を実施する予定で、検証から得た知見を反映してクラウドサービスとして提供していく。