Microsoftが「Insider」ビルドに「DTrace」のサポートを加えている。オープンソースの「OpenDTrace」プロジェクトのポーティングをによって実現した。
提供:Microsoft
MicrosoftでWindowsカーネル担当プリンシパルグループプログラムマネージャーを務めるHari Pulapaka氏はブログで、WindowsでのDTraceサポートのために加えた改変は全てGitHubで公開すると述べている。マージは今後数カ月で行うが、その間MicrosoftはDTraceのソースコードを公開する。
Windows 10でDTraceを利用するためには、64ビット版「Windows 10 Insider Build 18342」以上、そして有効なInsiderアカウントが必要になる。DTraceは管理者モードで動かす必要がある。
Pulapaka氏によると、MicrosoftはDTraceによるトレースを可能にするために新しいカーネル拡張ドライバ「Traceext.sys」を作成したという。Traceextはオープンソースではない。
DTrace、そしてZFSファイルシステムはかつて、当時のSun MicrosystemsのOSである「Solaris」の重要な部分と考えられてきた。
だがSolarisの衰退とともに、いずれもLinuxやBSDなど他のOSでも採用されるという道を選んでおり、成功の度合いもそれぞれだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。