カスタム開発への“回帰”がローコード基盤を後押し--OutSystemsジャパンが事業説明会

藤本和彦 (編集部) 2019年03月13日 13時38分

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 OutSystemsジャパンは3月8日、報道機関向けの事業説明会を開き、2018年度の振り返りと今後の展開について明らかにした。

 まず、日本市場での2018年度の経常収益(ARR)が、2年連続で200%を超える277%、顧客数が前年度から倍増の90社超になったと、代表取締役社長のArnold Consengco氏は説明。グローバルでは、2018年度の経常収益が1億ドルを超え、経常収支も66%増となり3年連続で50%以上の成長を遂げているとした。

OutSystemsジャパン 代表取締役社長のArnold Consengco氏
OutSystemsジャパン 代表取締役社長のArnold Consengco氏

 「日本はグローバルを大きく超えるスピードで成長している。2019年度は80%の成長を見通している」(Consengco氏)

 OutSystemsは、コーディングを最小限にとどめる「ローコード」やコーディングを不要とする「ノーコード」と呼ばれるアプリケーション開発をするためのプラットフォーム。ウェブアプリケーションなどをビジュアル環境でカスタム開発できる。現在、グローバルで1200万のアプリケーションがOutSystemsで稼働しているという。

 ローコード開発への需要が急速に伸びている理由は、「パッケージソフトからカスタム開発への“回帰”」(Consengco氏)がある。その一方で、手作業が中心となる従来のハンドコーディングでは、「コストが高い」「時間がかかる」「変更が難しい」「技術者に依存する」といった課題があった。その点において、ローコード基盤では、ソフトウェア開発の自動化やビジュアルでの高速開発、変更への対応が容易であり、またスキルに関係なく簡単に学べるといった特徴がある。

 OutSystemsは、設計、開発、テスト、導入、分析、運用という「ライフサイクル全体で生産性を3~4倍に向上」(同氏)する。

OutSystemsがカバーする領域
OutSystemsがカバーする領域

 国内のユースケースとしては、ERP/CRMシステムに代わるコアシステムのリプレースや、部門別システムの統合、Lotus Notesからのマイグレーションが多く、業種は製造を中心に、自動車、情報通信、流通、交通、金融、化学など幅広い。これまでは、レガシーアプリケーションからの移行を目的とした導入が多かったが、最近ではデジタルトランスフォーメーションに関連した案件も増えているという。

 2018年9月には最新版「OutSystems 11」をリリース。より大規模・複雑なアプリケーションに対応した。マイクロサービスへの対応を強化したほか、アプリケーション内外の依存関係を分析する機能を搭載。Docker Enterprise Edition(Docker EE)やAzure Kubernetes Service(AKS)、Amazon Elastic Container Service(ECS)、Pivotal Application Service(PAS)といったコンテナサービスにも対応した。

また、200以上のセキュリティリスク対応処理が新たに組み込まれ、アプリケーションのベストプラクティスに準じた、100以上の再利用可能なテンプレートを提供する。レスポンシブデザインに対応しており、さまざまなデバイスやブラウザで動作させられる。

 画面の枠組みを作ってから、利用する実データを当てはめるという開発手法も取り入れた。よりUI/UXを重視した開発を支援する。また、従来版と比べてデプロイメントのプロセスが平均 30%高速化されているという。

 人工知能(AI)の活用も進めている。OutSystemsで稼働する1200万のアプリを分析し、そこからパターンを発見。それに従って、アプリ設計時の操作を予測してサジェストする機能を提供している。AIの活用によって、開発工数を平均25%削減するという。AI活用については、現在、アーリーアクセスを募集中とのことだ。

 直近では、日本語版ウェブサイトを正式開設し、顧客企業・エンジニア・パートナーをサポートする体制を充実させていくとしている。

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