日立、「JP1 for IoT」を販売--IoT向け運用管理を最適化

NO BUDGET

2019-03-15 11:24

 日立製作所は3月13日、IoT機器の運用管理を支援する「JP1 for IoT」を15日に販売開始すると発表した。

 IoT機器の効率的なセキュリティ対策や稼働管理を支援するサービス「JP1 for IoT - デバイス管理」と、工場設備などにおけるUSBおよび端末の不正接続を監視するアプライアンス製品で構成される。

 さまざまな環境に設置されたIoT機器の状態を一元的に可視化し、遠隔地からセキュリティ更新の一括実行や不具合発生の自動通知などを行う。またアプライアンス製品は「JP1 for IoT - NX UsbMonitor」と「JP1 for IoT - NX NetMonitor」として、工場設備などにおけるUSBポートとIoT端末の不正接続を監視する機能を提供する。

 また、日立ではJP1 for IoTとソラコムのIoT機器向けアプリケーションとの連携を強化し、インテルのIoT機器設置技術やぷらっとホームの運用自動化技術などについても検証を進めていく。

 主な適用例としては、遠隔地からIoT機器を監視することで、セキュリティ対策の適用状態や端末の稼働状況を継続的に把握し、それらの設定を一括で更新できる。制御用PCやIoT機器を狙ったサイバー攻撃などのリスクを低減させるほか、制御用PCの電源のオンオフを遠隔操作して現場の保守管理業務を効率化する。

デジタルサービス事業のイメージ(出典:日立製作所)
デジタルサービス事業のイメージ(出典:日立製作所)

 監視カメラなどを活用した見守りサービスなどのデジタルサービス事業の立ち上げなどに利用できるという。地域や機種といったグループ別での全体把握や地図上へのマッピングなどが可能で、遠隔でのセキュリティ対策や保守員の配備など、メンテナンス作業の効率化が可能だ。

JP1 for IoTの税別価格と提供開始時期(出典:日立製作所)
JP1 for IoTの税別価格と提供開始時期(出典:日立製作所)

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

  5. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]