JavaScriptについて、「本物の言語ではない!正気な人ならサーバサイドで使用するわけがない」などと言いたい人もいるかもしれないが、JavaScriptはれっきとしたプログラム言語であるばかりか、最も人気が高い言語の1つだ。これまで、JS FoundationとNode.js Foundationという2つのJavaScript関連の団体があったが、その2つの組織が合併し、「OpenJS Foundation」として新生する。
The Linux Foundationは、カリフォルニア州ハーフムーンベイで米国時間3月12日から開催されている「Open Source Leadership Summit」で、JavaScriptの二大勢力を統合するという、以前から予想されていたニュースを発表した。OpenJS Foundationの使命は、JavaScriptと関連ウェブ技術の成長を支えるための中立的な組織として、プロジェクトのホストと維持を手がけ、開発の資金提供を行うことだ。OpenJS Foundationの下、「Appium」「Dojo」「jQuery」「Node.js」「webpack」など、31件のオープンソースJavaScriptプロジェクトが運営される。
サミットでは、JS Foundationを代表して、Jory Burson氏が次のように述べた。「われわれのプロジェクトに、Node.jsの開発者コミュニティから新たなコントリビューターを迎えることは、大きなメリットだ。また、Node.jsなくしてエコシステムを完全に描くことはできない」
Node.jsサイドのMyles Borins氏は、次のように語った。「Node.jsとしては、複数プロジェクトを手がける組織に参加したい。以前われわれの組織内で、インキュベーションを通じて試みたが、あまりうまくいかなかった。またNode.jsのベストプラクティスを共有し、さらに磨きをかけたいと考えている。オープンなガバナンスや、ミーティングとコミュニケーションの透明性を実現する手段についても(2017年にリーダーシップの問題などによる大混乱を経て)、多くの取り組みを行った。そうしたベストプラクティスを、他のプロジェクトとも共有したい。そして何より重要なのは、持続可能なアプローチを見つけて、プロジェクトよりも長く存続する組織を築きたい」
両組織はこの合併に向け、毎週グローバルなミーティングを重ね、6カ月以上取り組んできた。ここに至るまでの道のりは平坦でなく、「異論の多い内容」にも対処しなければならなかったという。しかし、最終的には合意に至った。
この新しいオープンソース組織は、Google、IBM、Joyent、Microsoftら30以上の企業などによってサポートされている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。