本記事は楽天証券が提供する「トウシル」の「TOP 3分でわかる!今日の投資戦略」からの転載です。
今日のポイント
- 2万1000円は再び日経平均の下値支持線となるか?
- 2019年の景気悪化を織り込むのはいつまでか?:20年の回復を織り込むのは、いつからか?
- なにも決められない英政府、ブレグジットの行方はどうなる?
- 日銀は追加緩和に動くか?
これら4点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。
2万1000円は再び日経平均の下値支持線となるか?
先週の日経平均株価は、1週間で425円上昇し、2万1450円となった。テクニカル分析の視点で見ると、先週の日経平均は、2万1000円を下値支持線(サポートライン)としてリバウンドしたように見える。
日経平均週足:2018年1月4日~2019年3月15日

出所:楽天経済研究所作成
2万1000円は、2018年には下値支持線として機能していた。2018年10~11月には、下がってきた日経平均が2万1000円まで来ると、リバウンドしていた。
ところが、2018年12月末に日経平均が2万1000円を割り込んで急落すると、2万1000円は上値抵抗線(レジスタンス)として、意識されるようになった。2019年の1~2月には、リバウンドしてきた日経平均が2万1000円に近づくと、打ち返されていた。
しかしながら、状況はめまぐるしく変わる。3月に日経平均が2万1000円を超え、一時2万2000円近くまで上昇したことにより、2万1000円は再び下値支持線として意識されるようになりつつある。先週の反発は2万1000円を押し目と見て、買ってきた投資家が増えたことによる。