SAPは米国時間3月19日、「SAP Analytics Cloud」のエンハンスメントを発表した。新しいスマートなアナリティクス機能、コラボレーティブなエンタープライズプランニング機能の強化、新たなデータソースの追加などがその内容となる。Oracleがスムーズなワークフローとデードリブンなインサイトを実現する独自のインテリジェンス機能を加えたのと同じタイミングとなった。
最新の機能を利用して、ユーザーは自分たちのデータについて自然言語で問い合わせることが可能になる。また、「スマートディスカバリー」機能を利用して自社のデータに関するインサイトを自動で得ることもできる。「スマートディスカバリー」機能では、主要なインフルエンサーの発見やシミュレーションの実行などが可能だ。さらに、「スマート予測」機能を利用して、アナリストはモデルをトレーニングし、将来の成果を予測できるようになる。
エンタープライズプランニングでは、ライブコネクティビティ機能を強化した。これによりSAP Analytics Cloudのユーザーは企業全体にわたる複雑なプランニングプロセスを結びつけてエンドツーエンドのビジネスプランを作成できる。また「Microsoft Excel」などSAP Analytics Cloud以外のツールを使ってビジネスプランを作成したり調整することも可能となった。
また、Analytics Cloudでは新たに100以上のデータソースにアクセスできるようになっており、合計のデータソースの数は250以上となった。「SAP BusinessObjects」ソリューション、「SAP HANA」ビジネスデータプラットフォーム、「SAP Business Warehouse」アプリケーション、「SAP S/4HANA」「SAP S/4HANA Cloud」「SAP Marketing Cloud」などのソースから、クラウドとオンプレミスの両方にあるデータにアクセスできる。
SAPが1月に発表した2018会計年度第4四半期のクラウド事業は堅調だった。新規クラウド受注は前年同期比25%増の7億3600万ユーロだった。クラウドのサブスクリプションとサポートの売上高はIFRSベースで前年同期比41%増の14億1000万ユーロとなっていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。