ルノー・日産アライアンスは2016年9月に、次世代の自動車でMicrosoftの複数のクラウドサービスを利用する計画を発表した。そして3月20日、ルノー・日産・三菱アライアンスはMicrosoftの「Connected Vehicle Platform」のパートナーとして初めて、このプラットフォームで提供されるサービスを大規模に利用する準備ができたと発表した。

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Connected Vehicle Platformは、コネクテッドカーが「Microsoft Azure」や「Office 365」をはじめとするMicrosoftのさまざまなクラウドサービスをバックエンドで利用できるようにするためのプラットフォームだ。
ルノー・日産自動車・三菱自動車が今回発表したのは、「Alliance Intelligent Cloud」(アライアンス インテリジェント クラウド)の正式な立ち上げだ。3社は、車両を販売している200の市場のほぼすべてで、コネクテッドサービスを提供できるようにするとしている。Microsoftは、これらの車両は「Connected Vehicle Platformが大規模に利用される最初の車両になる」と述べている。
Microsoftのプレスリリースによると、Alliance Intelligent CloudはAzureを採用することに加えて、「以前から使われている複数のコネクテッドカー向けソリューションと、現在および未来のコネクテッドカーの機能や、モビリティサービスを支える業務ソリューションを統合」したものになるという。Alliance Intelligent Cloudによって、リモートサービスや、プロアクティブなモニタリング、コネクテッドナビゲーション、コネクテッドアシスタンス、OTAソフトウェアアップデートなどのさまざまなサービスが提供される。また、Alliance Intelligent Cloudに対応している自動車を未来のスマートシティインフラに接続できるようにもなる。
Alliance Intelligent Cloudのテクノロジを活用する最初の車種はルノーの新型「クリオ」と、日本および欧州で販売される「日産リーフ」の一部のモデルだ。3社によると、「2019年後半より」これらの車両でMicrosoftのクラウド経由のサービスが提供開始される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。