Domopalooza 2019

痛みを伴うが必要なステップ--ドーモが目指すBIの枠を超えるビジネス基盤 - (page 2)

末岡洋子 2019年03月26日 07時00分

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AIではAWSと提携、エンタープライズ向けの機能も

 「プラットフォームがやっと完成した」というJames氏の言葉通り、Domopaloozaではプラットフォームの強化として、人工知能(AI)や機械学習、ビジネス自動化エンジン、IoT、ガバナンス、セキュリティなどの新機能が発表された。得意のデータ視覚化でも、データから文脈を加えた“ストーリー”にする「Domo Stories」を筆頭に、細かな強化が多数発表された。

 機械学習では、データから洞察を得るためのアプリ「Domo Data Science Suite」とAmazon Web Services(AWS)の機械学習サービス「Amazon SageMaker」との統合を発表した。SageMakerを利用して開発者は機械学習モデルの構築、トレーニング、ホスティングができるが、Domoとの統合によりSageMakerで構築したモデルを直接、Domoのデータに適用できるという。これに加えて、Pythonを使ったデータ分析のためのウェブアプリケーション「Jupyter」で、データ分析ツールのNotebookとの統合も発表した。

 基調講演に登場したAWSのKumar Venkateswar氏(Amazon SageMaker担当プリンシパルプロダクトマネージャー)は、「データ活用というカルチャーの部分でDomoは重要」と述べ、人、データ、システムを全て合わせ、機械学習などを活用するインテリジェントかつコネクテッドなビジネスを実現できると展望した。Domoでデザイン責任者を務めるChris Willis氏は、「AIモデルの開発と実装が高速かつ容易になる。AIや機械学習と洞察の間のギャップを縮めることができる」と述べた。

 機械学習関連では、2017年に発表したAIツールスイート「Mr.Roboto」の新機能として、「Did You Know?」も発表した。パーソナライズされた洞察を提案するもので、3種類の機械学習アルゴリズムを用いてデータをスキャンし、学習、分類して相関関係、異常、トレンドなどを見出すという。

「Did you know?」はユーザー向けにパーソナライズされた洞察を提案する機能。画面はある数値が平均から大きく外れた外れ値であることを知らせている
「Did you know?」はユーザー向けにパーソナライズされた洞察を提案する機能。画面はある数値が平均から大きく外れた外れ値であることを知らせている

 Domoはまた、ビジネス自動化エンジンとして「Domo Business Automation Engine(BAE)」も発表した。Domoプラットフォーム上のオーケストレーションレイヤとなり、機械学習を活用してイベントに基づいたワークフローを構築できる。ビジネスの変化に合わせて自動的にアクションを作動させるもので、Domoプラットフォームの新しい使い方となる。

DomoのBusiness Automation Engine(BAE)はイベントベースでアクションを作動できる。BIの枠を超える重要な機能となりそうだ
DomoのBusiness Automation Engine(BAE)はイベントベースでアクションを作動できる。BIの枠を超える重要な機能となりそうだ

 IoTでは「Domo IoT Cloud」を発表した。AWS IoT Analytics、Azure IoT Hub、Apache Kafka、SORACOMなどのIoTデータソースと接続し、リアルタイムでDomoのデータツールを使って洞察を得ることができる。事前に構築されたIoTアプリとして、ロボットや車両などを管理できる「Domo Device Fleet Management App」、製造プロセスのモニタリングの「Production Flow App」の2種類も提供する。

 Domoユーザーが多いマーケティング領域では、「Domo Marketing Suite」を発表した。Domoプラットフォームを活用する「Digital 360」と「Campaings」の2種類のソリューションで構成され、アラートの設定、他の部門からのデータの結合、情報の共有とコラボレーションを通じて意思決定を加速化できるという。

 これらの機能強化に合わせ、Domoは大企業向けとしてセキュリティとガバナンス関連の機能と発表した。例えば「Dynamic Personal Data Permission(PDP)」は、ユーザーの役職や役割、場所などに応じてデータへのアクセスについてポリシーを設定できる機能。これらを加えることで、大企業に訴求する狙いだ。大企業市場もIPOの後に明確になった戦略で、今後も強化が期待される。

管理者機能も強化した。画面はセールスチームのグループを作っているところ。一括でポリシーを適用できる
管理者機能も強化した。画面はセールスチームのグループを作っているところ。一括でポリシーを適用できる

(取材協力:ドーモ)

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