Googleは米国時間3月26日、同社の人工知能(AI)開発を指導する外部諮問委員会「Advanced Technology External Advisory Council(ATEAC)」を設置したことを明らかにした。
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ATEACは顔認識や機械学習の公平性などの問題について、Googleに助言する。
Googleの最高経営責任者(CEO)のSundar Pichai氏は2018年6月、ブログ記事で同社のAIの利用に関する原則を示した。AIの開発や利用に関する一連の倫理ガイドラインだ。Googleの国際問題担当シニアバイスプレジデントを務めるKent Walker氏はATEACについて、「原則の実施につながる社内のガバナンス体制とプロセスを補完する」ために設けられたとブログ記事で述べた。
委員会の発足メンバーには、行動主義経済学者でプライバシー研究者のAlessandro Acquisti氏、自然言語処理研究者のDe Kai氏、エネルギー分野のオートメーションやデータなどにフォーカスしたスタートアップTrumbullのCEOで無人機システムなどのスペシャリストであるDyan Gibbens氏らが含まれる。
これらのメンバーは2019年末まで委員を務め、4月以降4回の会合を開催する。Googleはこれらの会合での議論についてまとめた報告書を公開する計画だ。
Walker氏は、「われわれは、この取り組みが当社の取り組みとより広範な技術分野の両方に有益な情報をもたらすことを願っている」とし、「ATEACに属する専門家に意見を求めることに加えて、世界中のパートナー企業や団体との意見交換やフィードバックの収集も引き続き行う」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。