仏小売大手のカルフールがデータ分析基盤を採用--食品ロスの削減を目指す

大場みのり (編集部)

2019-03-28 14:21

 フランスに本社を置く食品小売大手のCarrefour(カルフール)は、SAS Instituteのデータ分析基盤「SAS Viya」を採用した。人工知能(AI)を活用して、自社のサプライチェーンを最適化する。SASが3月28日に発表した。

 Carrefourでは、Viyaを用いて店舗、倉庫、通販サイトのデータを収集、処理することにより、さまざまな販売チャネルにおける流通や在庫を最適化しようとしている。データを総合的に分析することで、消費者と接する川下側での需要予測やサプライヤーと接する川上での仕入先への発注処理が改善され、商品の廃棄や過剰在庫の削減が可能になるとみられる。

 同社は、Viya を18カ月間にわたってテストし、自社の調達、補充チームが作業方法を統合した上で、導入する予定である。SASでは、Carrefourの担当者が自社のニーズを満たすべく独自のアルゴリズムを開発することが可能だとしている。

 Carrefour Franceでフォアキャスティング担当ディレクターを務めるFranck Noel-Fontana氏は「SAS Viyaの導入により、当社はサプライチェーンの最適化において一歩前進できる。AIが時間を作ってくれることで、われわれは戦略の開発に集中し、無駄を削減しながら顧客の期待に応えることができるはずだ」と話す。

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