オートバックスセブンは、統合基幹業務システム(ERP)パッケージ「SAP ERP」のクラウド化に伴ってウイングアーク1stの文書管理ソフト「SPA」を採用し、電子帳票システムを刷新した。ウイングアーク1stが3月26日に発表した。
SPAは、郵送やファクスなどで届いた伝票をデータ化し、フォルダに自動で仕分けするシステム。オートバックスセブンでは、今回の導入で、会計システムと連携している電子帳票の「作成」と「配信」の各プロセスで並列していた2つの電子帳票システムを一元化し、帳票の管理性と運用性を向上させた。
また、ウイングアークの各製品を連携させるインテグレーションサービス「SPA Integration Service」も合わせて採用することで、SAP ERPから出力したCSV形式の帳票内のデータを加盟店に配信する仕組みを構築した。
こうした取り組みにより、帳票の管理が一元化され、画面操作が分かりやすくなっただけでなく、業務ごとのフォルダに電子帳簿を保存でき、検索性が高くなったことで、ヘルプデスクへの問い合わせが10分の1に削減するという効果も生まれた。
今後同社では、在宅勤務やサテライトオフィスなどの環境で働くためにも、紙のまま使われている多くの文書を電子化し、オンラインでの活用を進めていく。またRPA(Robotic Process Automation)との組み合わせにより、人手に依存し負担も大きい煩雑な作業を自動化するなど、電子帳票システムを核としたオフィス業務の改革を目指す。