MSの「Outlook on the web」、会議の調整を支援するインテリジェント機能群を追加へ

Liam Tung (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2019-04-01 11:59

 Microsoftが「Outlook on the web」の新しいアップデートをリリースする。このアップデートは、会議に関する洞察、メッセージへの返信の提案、時間や場所の提案などの機能を「Office 365」ユーザーに提供する。

提供:Image:Microsoft
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 「Microsoft Outlook」のプロダクトネージャーのGabriel Valdez Malpartida氏によると、これらの新機能は、Outlookユーザーが職場で時間の節約と生産性の向上を実現できるように支援することを目的としており、今後数週間のうちにリリースするという。

 Outlookの「Meeting Insights」機能は「Microsoft Graph」を利用して、ユーザーの次の会議に役立つと判断した情報を推奨するほか、電子メールで共有されたファイルや「SharePoint」および「OneDrive」に保存されたファイルなど、過去の会議に関する情報の整理と発見も容易にする。

 また特定の会議トピックに関連する電子メールや会議中に共有されたコンテンツ、会議のメモ、会議後に共有されたコンテンツなども見つけやすくなるはずだ。

 「Meeting Insightsは受け手ごとにパーソナライズされるので、必ずしも会議の参加者全員に同じ推奨コンテンツが表示されるわけではない。Meeting Insightsが表示するのは、受け手がアクセス権を持つコンテンツのみだ」(Microsoft)

 返信を提案する機能では、返信のテキストを提案してくれるこれまでの機能以外に、電子メールの最後に表示される「schedule a meeting」(会議の予定を立てる)ボタンをクリックすると、そのメッセージから会議への出席依頼文をすばやく作成するためのフォームが表示されるようになる。

 Outlook on the webには、出席者が会議に参加できる時間に基づいて、会議を開く日時を提案する機能も追加される。この機能は、電子メールのやりとりを通して会議の予定を立てているユーザーや、Microsoftの「FindTime」機能を使用して参加者に最も都合のよい時間を投票してもらっているユーザーに役立つはずだ。

 Outlookには、場所を提案する機能も追加された。この機能は、職場の会議室や公共の場所など、ユーザー向けにパーソナライズされた場所の提案を提供する。

 同社はOutlook on the webへの変更点について、新しいサポートページで詳しく説明している。同ページには、返信提案機能をオフにするための手順も記載されている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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