キャパシティ管理の文脈では、vSANクラスタの容量拡張効果をモデル化するHCIコストドライバー、シナリオに応じてワークロードが増えた場合の変化を効果的に可視化する「What-If」を通じて、Amazon Web Services(AWS)でvSphere環境を稼働させる「VMware Cloud on AWS」のほかにAWSやMicrsoft Azure、Google Cloud Platform(GCP)、IBM Cloudでのコストを比較する。
このほかに新機能として、Excelテンプレートを通じて各機能のコストをリストアップすることで、ニフクラなど先に列挙した以外のパブリッククラウドに対する比較も可能とした。
vRealize Operations 7.5に加わるWhat-If
問題修正の文脈では、アプリケーションやOSの動作を監視する「Telegraf」エージェントと、アプリケーション固有のダッシュボード、簡素化されたユーザーインターフェース(UI)で監視可能。自動的に環境内のアプリケーションを検出し、エージェントのインストールをうながすという。ヴイエムウェアは顧客需要が高いため、同機能を復活させたと説明する。
そしてコンプライアンスの文脈では、vSphere用統合コンプライアンスとルールに合致しない仮想マシン(VM)を検出、自動修正できる。加えて、各業種標準コンプライアンス基準を組み合わせた「カスタム・コンプライアンス」の作成が可能。企業は自社のビジネス領域に応じた各VMの運用が容易になるだろう。
vRealize Operations 7.5に加わるTelegrafエージェント
各業種で存在するコンプライアンスを詳細にカスタマイズできる機能も搭載