「vRealize」強化、オンプレ対応しながらクラウド移行を強めるヴイエムウェア - (page 3)

阿久津良和

2019-04-04 06:45

 vRealize Network Insight 4.1は、OSSのコンテナオーケストレーションツールである「Kubernetes」のコンテナ内で動作するアプリケーションを中心としたセキュリティ対策と可視化を強化。アプリケーション単位のネットワークトラフィックの解析と管理、KubernetesのVMware製ディストリビューションである「VMware Enterprise PKS」に対応する。

 ネットワーク仮想化基盤である「VMware NSX」とF5のロードバランサーに対するフローレイテンシー情報を取得することで、包括的なネットワークの可視化を可能にしている。vRealize Network Insight 4.1は「(パブリッククラウド環境でネットワークを監視する)Network Insight Serviceと同等のコードを用いている」(高橋氏)という。

vRealize Network Insight 4.1の主な新機能
vRealize Network Insight 4.1の主な新機能

 アプリケーションの展開やブループリントを行うvRealize Automation 7.6はクラウド環境での自動運用を簡素化。カタログアイテム用リクエストフォームはAPI検証やDataGridの正規表現対応などの強化も加わった。

 vRealize Suite Lifecycle Manager 2.1は、ハイブリッドクラウドとSDDCの展開を簡素化するためにvSphereやvSAN、NSXなどを統合した「VMware Cloud Foundation」との統合強化や展開オプションなど複数の機能を新たに備える。

 一連のアップデートを俯瞰すると、ヴイエムウェアはクラウドシフトという大きな流れへの対応を強化しつつも、一定需要が残るオンプレ環境でのパフォーマンス向上やコスト削減を実現するソリューションを継続して強化し続けるようだ。

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