過去30日間のユーザーやデバイスの行為をGCP上のCortex Data Lakeに格納、参照し、学習する「履歴プロファイル」、これらのデータを類似した業務として学習する「ピアプロファイル」、そして各デバイスや利用者データを学習する「エンティティプロファイル」をもとに現在の挙動から攻撃の可能性を示す異常な行為を検出する機械学習を実装した。
このあたりは旧来のMagnifierを強化したと捉えると理解しやすい。広瀬氏は「とある検証では検出精度の向上でアラートは100分の1に削減」と説明した。
Cortex XDRによるアラート画面。中央のPCからプライベートIPアドレスへの接続失敗を繰り返していることから異常行動と判断している
先ほどのPCをドリルダウンした状態。プロセスの起動遷移がグラフィカルに示している
システムへの改変行動や実行ファイルの起動タイミングなども時系列で確認可能。一連のデータはCortex Data Lakeから取得する
EDRとしてApplication Frameworkにも含んでいたTrapsは6.0にバージョンアップし、「振る舞い型脅威防御エンジン」「Response Actions」を新たに備える。
振る舞い型脅威防御エンジンはエンドポイントのイベントを監視して、時系列による詳細動作の確認が可能だ。クライアントOSがWindows 7 SP1以降であればファイルレス攻撃などに対する保護機能を備える。
Response Actionsはマルウェアなどに感染したと思われるPCをネットワークから隔離し、システム管理者のみ制御可能とする機能。前版までは事前防御にとどまるTrapsだったが、新たに検知と対処を備えたことになる。