キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は4月11日、情報漏えい対策製品「GUARDIANWALL」シリーズの新サービス「Security Gate for Proxy」と、オンプレミス向けソリューション製品の最新版「GUARDIANWALL WebFilter Ver 1.4」を5月8日から提供すると発表した。
Security Gate for Proxyは、近年増加するHTTPSの暗号化通信に対応し、暗号化通信を復号することによるコンテンツ検査を可能にする。暗号化通信により、通信内容(コンテンツ)の盗聴や改ざんといったリスクが以前より低減した一方で、暗号化された通信ではURLフィルタリングや外部送信データの検査の速度が低下してしまうという課題があったと同社は説明する。
GUARDIANWALL WebFilter Ver 1.4では、キヤノンMJ独自の言語解析技術を用いて、運転免許証や住民コードといった個人情報関連のキーワードを含む通信の検知と意図しない漏えいを防ぐ。また、Security Gate for Proxyの技術を活用しており、従来に比べて暗号化通信の検査に伴うSSLデコード処理を約2倍、テキスト抽出処理機能を約10倍に高速化した。
想定ユーザーは、個人情報や機密性の高い情報を取り扱っている金融や製造業など。同社は今後、ニーズの増大が予想されるウェブキュリティ対策やクラウドサービス、複合機と連携したドキュメント出力におけるセキュリティの強化に取り組むとしている。