現在のOfficeはクイック実行形式(C2R)とWindowsインストーラー形式(MSI)が存在するが、両者に互換性はない。4月の更新プログラムで新元号に対応する予定だが、合字グリフはWindowsと同じく作業中のため、5月以降になるという。
新元号対応バージョンは、Office 365やOffice 2019/2016/2013/2010、Share Point Server 2019/2016/2013、Office Online Server、Office Web Apps Server 2013/2010が対象となる。元年表記にも対応するものの、日本マイクロソフトは「Windowsの設定に関わらず、互換性の観点からExcelやAccessなどは現時点で『1年』を使用する」判断を下した。

Unicodeに対応するワードパッドでは正しく表示されるものの、シフトJISのみ対応するコントロールを用いたアプリケーションにコピー&ペーストすると文字化けする。このようなケースは日本語MS-IMEやVBScriptエンジンも含まれる
SQL Serverは和暦に依存する機能を持たず、特別なデータ型も関数も存在しないため、元号改正に伴う対応は基本的に存在しない。だが、ストアドプロシージャなどで.NET Frameworkを使用している場合は、.NET Frameworkの更新が必要だ。
しかし、Windows 10 バージョン1809以降やWindows Server 2019は.NET Frameworkを分離させている。その理由として日本マイクロソフトは「OSの更新に伴って動作要件が変化するのは好ましくないとのフィードバックを受けた」ためだという。もっとも、Windows Server Update Service(WSUS)やWindows Update経由で更新プログラムを入手できるため、さほど神経質になる必要はない。

都内のセミナールームで開催された。ほぼ満員で臨時席を設けるシーンも見受けられた