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Google Cloud Next

「ユーザーデータはユーザーのもの」--グーグルが語るプライバシーへの取り組み

藤本京子

2019-04-12 06:00

 Googleの年次カンファレンス「Google Cloud Next '19」が米国サンフランシスコで行われている。会期2日目となる4月10日の基調講演では、セキュリティ機能の強化や、Microsoft製品と連携するサービスなどが発表された。

Google Cloud CEOのThomas Kurian氏
Google Cloud CEOのThomas Kurian氏

 それらに先立ち、Google Cloud 最高経営責任者(CEO)のThomas Kurian氏は、プライバシーの問題について触れ、「ユーザーのデータはユーザーのものであって、Googleのものではない。第三者にユーザーデータを販売することなど決してしない。データを広告に利用することもない。データはデフォルトで暗号化しており、データへの内部アクセスも防いでいる。バックドアを経由したアクセスによって政府に情報を提供することもない」と述べた。

 その上で、Google テクニカルインフラストラクチャー担当 シニアバイスプレジデントのUrs Holzle氏は、「Googleでは、『ユーザーのデータはユーザーのもの』という考えを徹底させている。これほどアクセスログの透明性を保っているクラウドベンダーはGoogleだけだ」とし、2018年に「Google Cloud Platform(GCP)」に、アクセスの透明性を高める機能を追加したことについて触れた。

Google テクニカルインフラストラクチャー担当 シニアバイスプレジデントのUrs Holzle氏
Google テクニカルインフラストラクチャー担当 シニアバイスプレジデントのUrs Holzle氏

 この機能は、GCPの管理者がサポート時などにユーザーデータへアクセスした際、そのログをほぼリアルタイムで生成するというもの。通常であれば、サポートなどによるアクセスはログに反映されないものだが、Googleはあえてそのログをユーザーに公開し、データにアクセスした理由が正当なものであることを証明している。

 今回はこの機能がG Suite Enterprise」でも一般提供されることになった。これにより、G Suiteのサポート時などに発生するデータアクセスの操作がほぼリアルタイムでログ化され、G Suiteの管理コンソールから、そのアクセスの理由が把握できるようになる。

 この他にもGoogleは、データ流出のリスクを防ぐ機能として、「Data Loss Prevention(DLP)ユーザーインターフェース」のベータ版と、「VPC(バーチャルプライベートクラウド) Service Controls」の一般提供、また、セキュリティの集中管理が可能な「Cloud Security Command Center」(Cloud SCC)の一般提供も発表した。Cloud SCCには、新機能として脅威を検知する「Event Threat Detection」(ベータ版)や、自動的にGCPのインフラをスキャンする「Security Health Analytics」(アルファ版)といった機能が提供される。

 Holzle氏は、「Googleのサービスには最初からセキュリティが完全にビルトインされており、データを最大限に生かすことができる」と主張。複数の調査から2018年のクラウドサービスの平均ダウンタイムを割り出した結果、Azureは2033分、AWSは312分、Google Cloudは208分と、「主要なクラウドサービスの中でGoogleのダウンタイムが最短だった」と述べた。

主要クラウドサービスの平均ダウンタイム
主要クラウドサービスの平均ダウンタイム

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