クラウドワーカーを実現できるビジネス環境とは
Chromebook+Chrome Enterpriseが最適だというもう一つの理由は、ブラウザの管理が容易という点があります。メインの利用がブラウザということは、セキュリティの考慮や管理対象の中心がブラウザになります。先ほどの同調査で「クラウドサービスを導入した結果、デバイスやアプリケーションの管理プロセスにどのような変更が加えられましたか?」という質問では、やはりブラウザセキュリティの重視、サポートと監視の強化といった回答が上位にきています。
出典:クラウドワーカー時代におけるテクノロジー再考 日本の動向(Forrester Research)
このような調査結果から裏付けられるように、管理が容易で、強固なセキュリティが必要とされているクラウドサービスを利用する端末としては、Chromebook+Chrome Enterpriseが最適と言えるでしょう。
新しいプラットフォームを利用することの重要性を頭では理解しているが、急速に変化し過ぎている、この流れについていけずに対応を悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
「変革が必要なのは理解しているがとりあえずまだ業務システムはオンプレで動いているし、サポートも数年あるからその時にどうするか考えるつもりです」
このようなことを語る方に筆者は必ず「その数年後では間違いなく遅いです。今のデジタルトランスフォーメーションはみなさんのビジネスを必ず変えることになります。今から新しいサービスを理解しITの進化に追いつくことをすぐに検討してください」とお伝えしています。
追いつくことができない場合は、社内において働き方改革の推進もできず、ロボティックプロセスオートメーション(RPA)で業務改善もされず、IT管理者はサーバーやデータベース(DB)の管理に追われ、気が付いて周囲を見たときには、時代遅れの働き方で遅れをとったビジネスのまま、ということがあるかもしれません。
クラウドサービスが標準となり、クラウドファースト、クラウドワーカーが一般化される近い未来、必要なものは何でしょうか? 必ず必要なものはクラウド自体にアクセスするデバイスです。そのデバイスに求められているもの、それはすなわち「クラウドを前提」に設計されているものになるはずです。
まさにChromebook+Chrome Enterpriseは「クラウドを前提」という時代に適したソリューションで、利用する側も管理する側にとっても価値のあるものであることは間違いありません。
クラウドをどのように利用するかを考えることも重要ですが、そのクラウドを使うには何が最適かも重要なポイントです。使うデバイスによってはクラウドサービスの良さが半減してしまいます。
5回にわたってChromebook+Chrome Enterpriseをご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
繰り返しChromebook+Chrome Enterpriseはクラウド時代に最適だということをお伝えしました。クラウドファーストの時代はアクセスと管理が簡単で強固なセキュリティを重視されるデバイスが普通に使われることでしょう。「すべての作業はクラウドで」となる時代を見据えて、今からデバイスを選ぶことも重要ではないでしょうか。
- 浜野 崇
- シネックスジャパン ソリューション営業部門 テクノロジーソリューション本部 ビジネス開発部長
- 2015年に入社。働き方改革や第3のプラットフォームなどIT市場に対して戦略的にビジネス展開を推進するために、様々なお客さまへ最適なテクノロジー&ソリューションの提供と支援を行う。海外の最先端テクノロジーのトレンドや米国での成功事例をいち早く日本市場に紹介し、付加価値を生み出すことのサポートも担当。文教市場においても豊富な経験や導入支援といった活動を通じて、日本のICT教育インフラの加速化を教育機関に対して展開している。